【解決事例】相続後も共有状態だった不動産を、共有物分割訴訟と任意売却により解決した事例

解決までの期間:約1年6か月

依頼に至る経緯

ご依頼者様を含め、複数の相続人がいらっしゃる事案でした。

遺産分割自体はずいぶん前に終わっていましたが、不動産については共有状態のままとなっていました。

このまま共有状態が続くと、将来さらに相続が発生した場合、共有者が増えるなどして、権利関係がますます複雑になってしまう可能性があります。

そこで、共有者で協力して不動産を売却し、共有関係を解消することを提案しました。

しかし、共有者同士は長年疎遠であり、感情的な対立もあったため、話し合いだけで解決することは困難でした。

そのため、裁判所に共有物分割訴訟を提起しました。

裁判での対応

裁判では、まず、不動産を売却するという方向で話がまとまりました。

次に、どのような方法で売却するかについて協議し、各共有者がそれぞれ不動産会社に連絡して、査定書や買取証明書を提出することになりました。

その結果、最も高い金額の買取証明書を提出した不動産会社に売却する方向で話が進みました。

ところが、売却間近になって、近隣との間にトラブルが発生しました。

せっかく不動産会社から査定を出してもらい、買取証明書も取得していましたが、不動産会社がトラブルを懸念して手を引いたため、それまで進めていた売却の話はいったん白紙となってしまいました。

そこで、改めて別の不動産会社の担当者に相談しました。

どのような方法であれば売却できるのか、不動産会社の担当者とも知恵を出し合いながら対応を検討し、近隣との問題についても交渉を進めました。

その結果、近隣の土地も一緒に買い取ってもらうという方向で話を進めることができました。

解決結果

最終的には、不動産を一定の価格で任意売却することができ、共有物分割訴訟についても和解が成立しました。

ご依頼から解決までには、約1年6か月かかりました。

途中、売却の話が一度白紙になり、強制競売による解決も検討しました。

それでも、できる限り任意売却による解決を目指して、不動産会社とも相談しながら方法を探した結果、無事に不動産を売却し、共有関係を解消することができました。

弁護士水谷真実
弁護士水谷

売却直前になって不動産会社が手を引き、それまで進めてきた話が白紙になったときには、強制競売による解決も考えました。

それでも、別の不動産会社の担当者と相談し、近隣との問題を含めて一つずつ解決方法を探していきました。

最終的には任意売却によって不動産を売却し、それぞれの共有者に一定の金額をお渡しする形で解決することができました。

1年半ほどかかりましたが、無事に終了したときには、私自身もほっとしました。

※最後に
実際の事例を元にしておりますが、事案の特定ができないように状況や当事者等を変更しております。なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。